Mathilda's monologue

Kitchen Moviegoreの独り言

映画『ヒトラーを欺いた黄色い星』の感想とこの映画から連想して思いついたPTA戦略法

 

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ヒトラーを欺いた黄色い星

ヒトラーを欺いた黄色の星 ★★★☆☆

ドイツがユダヤ人を組織的に行った大量虐殺「ホロコースト」

 ユダヤ人差別と迫害の反ユダヤ政策は、12年間続いたんだって。

少しづつ権利が剥奪され、自由が制限され、法的保護が撤回され、強制労働させられ、収容所では人体実験と虐殺が行われて…その内容は本で読むだけでもトラウマになるレベルらしい。

 

なぜか。

1.宗教的理由:キリストを(間接的に)殺したのがユダヤ人だったから。

2.ユダヤ人の経済的成功:世界征服陰謀説への畏れ。

3.ユダヤ人の社会的成功:身分が低いユダヤ人の成功への嫉妬。

 

映画の感想だから掘り下げはしないけど、ただの僻み、妬み、嫉みじゃないか。

 

 

ノンフィクション+ドキュメンタリー+本人インタビュー

本人インタビューで淡々と当時を振り返っているから、生き延びたことは想像できるのでハラハラするような展開はなく、それでも逃げ回る生活は見ていて緊張するね。

ドラマティックな展開がない分リアルで、同じ日常を生きている人間が悲惨な、無情な状況に置かれているということで感情移入がすごい。

 

インタビューや映画のなかで語られる言葉ひとつひとつが、とても心に響く。

 

「ひとりの人を救った者は、世界をも救ったのだ」

 

「痛みや疲労より辛いのは、孤独でおかしくなることだ」

 

「あの大変な状況でも笑って入られたのなんて変ね、

        でも笑うことで救われると確信したの」

 

「私たちが大切にしてきたことがあるの。私たちを助けてくれた人たちのことよ。

違うドイツ人もいたってことをね。」

 

 

歴史的悲劇を繰り返さないために語り継がねければならない

ヒトラーに関する映画は数多くあるが、そのなかでも生き証人のインタビューが収録されている映画は、私は観たことがなかったよ。

先ほど生き証人とは言ったものの、もうすでに他界されている方もいらっしゃるみたいで、日本でも戦争を知っている人はあとどれくらいいるのだろう?と考えたよね。

何かを伝える手段は今の時代たくさんあるけれど、実際に経験した人の話にまさる伝達手段はないと思う。

生きた証人は生きた証言をする。つまり永遠ではないってことよ。

 

広島・長崎原爆投下、沖縄侵略、赤札徴収、真珠湾攻撃、神風特別攻撃隊等、日本でもたくさんの悲劇が起きており、それを私たち日本人は学び、二度と繰り返さない。

映画の役割は大きいよね。本当にそう思う。

 

 

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スノーデン

 

大きな組織に立ち向かう映画はみんなが好き、それはなぜ?

たまたま、2日連続で実話に基づく映画を観た。

『スノーデン』

エドワード・スノーデン氏はアメリカの大量の機密文書をイギリスの報道関係者に引き渡し、米国政府による国民監視活動が暴露された事件で、スノーデンは現在ロシアに逃亡中。

この事件を善悪やなんやらを語るためにはもう少し知識が必要なので、また次回にするよ。

映画の中で、

「テロを止めるのは爆弾ではなく頭脳だ」というセリフがあるが、爆弾ではないことは間違いではないだろう。でも、止めるのが頭脳なのかどうかは疑問だよね。

 

 

 

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 邦画『空飛ぶタイヤ』、ドラマ『半沢直樹』も実話に基づいた作品とフィクションとではあるけど、どちらも人気があるよね。

上記した映画も含め共通しているのは何か大きな組織に立ち向かっているところなんだよね。

『空飛ぶタイヤ』や『半沢直樹』のような勧善懲悪なシンプルストーリーが人気なのは、自分自身も何か大きな組織と戦ってるからなんだろうね。

「大きな組織と戦ってる」というと大げさだけど、人間は何かしら集団に属しているわけで、多かれ少なかれストレスがあるって考えると、誰にでも当てはまるよね。

 

フィクションでもノンフィクションでも、大きな組織と戦っている映画は勇気をもらえるね。

自分ができないことをやってくれるわけだ。

 

相手が国ともなると、またちょっと違くて尊敬というか尊い気持ちになっちゃって。

私の悩みはちっぽけだわ…なんて思えてきたりして。

 

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ヒトラーを欺いた黄色の星

こんな命がけなこともないしさ。

 

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ヒトラーを欺いた黄色の星


同じ日本人に会ったからって泣いて喜ぶこともないしさ。

 

組織と個、PTAと私

 

映画やドラマの大きな組織ってほとんどが絶対悪なんだよね。

だから手加減なしでやれる。むしろ手加減したらこっちがやられる。

 

でも実際現実で戦う相手って、絶対悪とは限らない。それが、困る。

相手も人間で、所属する組織が「家族」になったら、お母さんだったり。

PTAだって絶対悪ではない。組織の(表向きの)心意気は悪くない。

 

だから思ったのよ、PTA執行部、校長と主要人物で、この映画を鑑賞したらいいんじゃないかって。

本来ひとは安心、安全に生活できていることに感謝しなきゃいけないって。

こんな恵まれた世の中で、何をPTAごときに振り回されてんだって。

みんなが幸せになる方法を考えようよって。

 

これ、決して投げやりじゃなくてそう思うのよね。

組織を作るのは個だから。

組織する個が総入れ替えしたら、組織は全く別のものに変わるじゃない?

組織に個が少しずつ入れ替わっても、同化するだけ。

 

で、ここにきて長男の小学校は「ポイント制」導入という時代の流れに逆行スタイルでですよ。

 

これは個人が変えようと思っても、かなり大変。軽傷では済まないかもしれない。

ルールを作るときって、すでにどうしようもない状態になった時にできるものでもあるから、PTAが定めたルールに抵抗しようにも、頑張れば頑張るほど個人は排除されるんだよね。

 

PTAが一人歩き状態。

 

 

だからね、組織のなかの個を一気に総入れ替えするしかないんだよ。

現実には無理だからね。

個のなかを変えればいいじゃない。

絶対悪の人なんかいないんだしさ。

 

水野晴郎さまもおっしゃってますよ。

 

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水野晴郎さま

 

本当にいいね。