窒息寸前!海外ドラマ『ホームランド』シーズン7スタート!
Huluでシーズン7が配信スタート!…してた!
慌ててシーズン6を観アゲイン。衝撃アゲイン。泣きアゲイン。
『ホームランド』の魅力
クレア・デインズ演じるキャリー
主演クレア・デインズご存知ですか?
シェイクスピアの「ロミオ&ジュリエット」の現代版を映画化、このジュリエット役がクレアだったんだよね。当時映画館で観たわたしは、大人になったらこんな恋をするんだとときがめいたわけですよ。当時付き合ってた人と観に行ったんだけど、映画館出た時は彼氏が霞んだよね。ロミオの前じゃ…。
この天使がホームランドでは双極性障害のCIA役というから、脳内のクレアが追いつかない感じ。
『ホームランド』での鬼気迫る演技に、クレアを心配した視聴者から「クレアにお休みをあげて!」という内容の手紙やメールがTV局に届いたんだって!
CIAっていうと『コバートアフェア』のアリーみたいに、いつも沈着冷静で機転が利いて仲間と共にスマートにテロと戦う!もちろん美人。
が、今までの海外ドラマに多いパティーンだったはず。
キャリーは病気のせいで瞳孔開きっぱなしのアドレナリンがとめどなく溢れながらのハイテンションで、誰彼構わず息も荒く噛み付いて、極限の状態でギリギリテロを防ぐという、こちらも観てて息もつけませんよ。その緊迫した状況に。息止めてる。
人気の秘密はリアリティーさ
オバマ前大統領も『ホームランド』の大ファンだそうで、DVDも揃えているらしい。
2001.9.11同時多発テロ、アメリカ本土に対する最悪の攻撃を受けたアメリカ人、だけではないね、世界の人々がテロの脅威を目の当たりにしたわけなんだけど…。
当時テレビ中継を観ていたわたしは、あまりの衝撃映像のせいで映画の撮影か何かと思ったからね。現実として受け止められなかったもんね。
テロに関する国際情勢を扱うドラマや映画は、とてつもなく神経質になるからあまりリアリティーを追求しないことが多いよね。ひとりのヒーローやヒロインが爆弾や化学兵器をあと1秒のところで止める!みたいな、漫画チックというか、現実の世界では起こり得ないようなことが起きるよね、読める読める、先が読める、そしてハッピーエンド。
『ホームランド』はそうゆう意味では地味。
ドッカンドッカンしないし、なんならキャリーが一番の戦車。騒がしい。
でも心理戦、頭脳戦が盛りだくさんで、ひと時も目が離せないんだよね。
心理描写が細かいところまで描かれていて、日本人のわたしでも登場人物一人一人に感情移入できるんだよなぁ。
ブロリーも最初は顔が好みじゃなかったのに…もうね、このブロリーの運命…宿命を思うと泣けてくるよ。いつの間にか好きになってた…恋してた。顔じゃないんだねって思った。いや、顔もかっこ良くさえ見えてくるからね。
映画のジャンルはサイコスリラーとかスパイスリラーって紹介されているんだけど、もちろん間違ってないんだけど、なんか違う。
現代社会の闇の息の詰まる攻防戦をスリリングに描いた、究極のヒューマンドラマ。
結局はテロも政治も戦争も人間対人間なんだよね。
愛する人、家族がいるのよ。
なのにキャリーは孤独で、その孤独を唯一埋められたのはブロリーなんだもん。
この脚本考えた人は間違いなく天才だし、頭おかしい。
JAZZ
基本、映画や海外ドラマとその挿入歌ってチェックしたくて。
音楽はその映画やドラマを作るパースの重要な役割だと思っているからね。
で、『ホームランド』は JAZZときた。確かにぴったり。
JAZZは即興曲で、セッションすることで音楽が奏でられてくよね。
不協和音を選んだり、リズムも予想できないし、とにかく不安定な音楽なイメージなんだけど、これがまさにキャリーのイメージそのもの。
一刻一刻時状況が代わり、人間と人間のひとつひとつのことばのやり取り、人間の行動ひとつで大きなことが一瞬にして動いたりする、まさにこのドラマそのもの。
実際にキャリーはJAZZピアニストのセロニアス・モンクのファンだという設定みたいだね。
わたしが日常的に『ホームランド』のBGMを聞くことはかなり難しい。
黒人が理不尽な差別から癒されるためにJAZZを聴いたらしい。
もっと癒されるJAZZもあっただろうけど、『ホームランド』自体が癒しなんてものとは全く無縁のドラマですからね。
ただならぬ製作陣の想いを感じますよ。よくぞJAZZ使ったな、と。
キャリーの双極性障害と駆け引きと、スリリングな状況が、JAZZによってもうこれでもかってくらい伝わってきて、病みます。多分製作陣病んでる。
あれだよ、日本で言ったらお化け出るときのヒュードロドロみたいなやつ?
聴いただけで背筋がヒヤってする感じ?なんか違う?まぁ、いいや。
音楽にもぜひ注目してほしいよ。怖いから。
謎の男、闇を抱える男、信じきれない男、怪しい男、姑息な男、時々いい男
出てくる男をザッと紹介したいのですが、どいつもこいつも、ね。
頭がいい。故にみんな油断できない男たち。
ちょっと気を許したら痛い目に遭うからね。
ちょっと信じたら見事に裏切られるからね。
男なんて!ってやつですよ。
シーズン7にもなると関係性はぐっちゃぐちゃだから。
敵になったり味方になったり、騙したり騙されたり、もうマーブル。
そんななか、ひとり奮闘するキャリーはやっぱり応援したくなる。
みんな自分なりの正義のためなんだとわかっているし、キャリーは強引なときもあるけどやっぱりキャリーは最後の頼みの綱になるね。
クインはオーランド・ブルームではない!
クイン役はルパート・フレンド。
オーランド・ブルームではない。もっと甘くない。
唯一のそういうポジションだから。そういうっていうのは、わかるよね?
左がオーランド、右がルパート。間違えるわけないよね。
目が黒いと親近感もてるね。他のパーツは思いっきりほり深で日本人には程遠いけど。
ちゃんと、女子がきゃっきゃきゃっきゃするポジンションの人もいます。
用意されてますので、安心してください。
そして、人間の強さと弱さを考えるよね。
地球人のひとりとして、この国際問題を知っておかなきゃね。
観はじめたら、息するの忘れないでね!