Mathilda's monologue

Kitchen Moviegoreの独り言

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第7話/失脚の感想を独り言。痛みはいつ消えるの?

 

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第7話で大きな局面を迎えました!

ソニア、リズ、カズ、そしてウィル、それぞれが緊張のピーク!

精神的に追い詰められていく様子に、目が離せません!

 

 

***********ネタバレ*********************************

 

 

ソーニャ

この人はサイコパスなんだろうね。

スパイクに殴られて、ベッドに寝てるときにリズとの会話、聞きました?

 

 リズ「あなたは恵まれてた。お金も権力も名声もあったのに、人を殺した。無実の人を何度も繰り返した。」

 ソーニャ「あなたの欠点は二流の人生で満足していたこと。結婚も子供も。そんな人は他人の踏み台になるしかない。私たちはあなたを踏み台にしてトップまでのし上がる。」

 リズ「そこに何があるの?」

 ソーニャ「最大の力は何だと?他人の命を支配すること、終わりを決めることよ。」

 

怖い。何人も殺しても罪悪感を持たないわけだ。

トップだから他人の命を奪えると思ってるんだもの、道徳的なことを説いたとしても無理だよね。

ソーニャもこの衝動は止められないし、快感だと言っておられます…。

 

そんな無敵なソーニャも殺されることには怯えるんだね。

サイコパスでも自分が死ぬことには恐怖を感じるようで、今までどんなことがあっても冷静で取り乱すようなこともなかったのに、恐怖に怯える様子は見ものでした。

刑務所に入っていてもいつも化粧をして、囚人服もシャツでいつも優雅に足を組んで紅茶を飲んでたのにね。

 

マリーと組んでカズを陥れようと企んで、リズを利用して釈放を企んで、頭がキレるのは間違い無いけど、限界はあるようです。

やはり正義は勝つ…って言えるのかな?だって、カズに殺される形で死んじゃうんだもん。裁かれないし、カズに殺させないで欲しかった。死ぬって狡い。

 

サイコパスが追い詰められたとき、が見たかった。

 

ウィル

ソーニャとは対照的にファーガソンを生き埋めにした罪悪感で、どんどん壊れてしまって…可哀想に。ウィルは女の囚人に慰められることが多いのは、みんな母性をくすぐられるのかな?

囚人たちってみんな大きな傷を持ってる人が多いんだろうね。だから、同じように傷ついてる人に寄り添えるのかな?ウィルって過酷な人生だもんね。ビーもカズもウィルに対しては心開いてたよね。

 

で、今回はマリーに体と共に慰められてるね。

誰かに慰められたい、慰め合いたいと思ったときに、SEXっていう方法をとるのは万国共通なの?日本人もそう?

彼氏の愚痴を聞いてもらってた男友達と付き合うっていう話は、よくある話だけどさ。

特に刑務所では弱みを見せられないから、強がってるんだよね、いつもいつも。

そんなときに優しくされて、自分のいっぱいいっぱいの気持ちを丸ごと受け止めてくれたら、ダムみたいに崩れちゃうよね。わかる。

しかも、あんなまん丸の目で、嘘偽り無いことばでさ。わかる。

わかるけど服は脱がない。

でもさ、でもさ、なんか中年の綺麗なおばさんなわけじゃん?マリーって。

看守とSEXなんて、なんかいいよね。潤う感じがさ。

だとしても服は脱がないけどさ。

 

ファーガソンの幻影もマリーとの戯れの中では消え失せるわけですよ。

もうさ、誰かもっと早くにウィルをハグしてればよかったんだよ。

あれ?カズはおでこにチューしたよね?おでこにチューはダメ見たいね、癒しの効果は薄いみたい。大の男のおでこにチューはちょっとあれだよね。

 

私もさ、変なママ友がいたら誰か抱いてやれよって思うようにしてるもん。

ギスギスしちゃってる人にはね。全くの偏見と勝手な解釈だけど。

 

アリー

そしてアリー。可愛いアリー。

カズのトップドッグの立場を守るために、犠牲になちまったよ。

ここで、注目すべきはアリーの頭の良さだね。フランキーとの脱獄計画のときも、短い時間で機転を効かせて自分は犠牲になって、誰にとってもサプライズなフランキー脱獄劇とファーガソン抹殺のベストプランを練り上げましたしね。

 

アリーを嵌めた犯人がソーニャだということに気がついてたから、いくらルビーがカズへの怒りを露わにしても、カズを庇ってたね。とても冷静。

他の囚人だったら、もう顔を真っ赤にして報復だ報復だって仕返しに行ってるよ。

 

カズに言ってた。

 アリー「ソーニャを黙らせて。このままだと第2のファーガソンになるよ。」

と。わかってらっしゃる。ふたりとも、サイコパスとソシオパスかな。

人を操るのが上手くて、自分の目的のためには手段を選ばない。人を殺してでも。

他者と心を通わせるのが難しい

 

ソーニャは先天的で、ファーガソンは後天的な感じ。

ソーニャも綺麗好きっぽいけど、ファーガソンは強迫性障害の潔癖症だったしね。

ファーガソンのバックグラウンドをやってたけど…もう一回観ておくわ。

確か虐待された過去だったような…。

ファーガソンは彼女なりに葛藤があって苦しんでたけど、ソーニャはただただ自分の利益にしか興味ないもんね。

 

リズ

アルコールに溺れてウェントワースに来たリズを、若年性認知症になるようにキャラしたのはお見事だなぁ。アルコールが脳に影響する警告的な?ブーマーもお母さんが妊娠中にもお酒を飲んでたって言ってたね。アルコール依存症は日本よりも警告されているのか魔しれないね。

 

ソーニャに振り回されっぱなしで、人生も狂わされてしまったけど、最後の最後に逆転したね。リズとヴェラの完全勝利だったね。わたしも観ながらニヤニヤしてガッツポーズしちゃったもん。

ヴェラのいつも公平で誠実であろうとして、でも静かな青い炎が内でメラメラしている感じ、好きだなあ。

 

と、完全勝利と思いきや、殺されそうになるし、ソーニャに死んではほしくなかったよね。カズに人殺しにもなってほしくなかったよね。

わたしが殺したって、カズを庇ってたね。

リズはアル中じゃなかったら、刑務所とは無縁の優しいお母さんだったんだろうな。

 

屋上に行ったのもそもそもがドンに会いたくてっていうのも切ないよ。

ドンに執着するのも病気のせいなんだろうけど、恋してたんだろうよ。

今でも会いたいんだろうよ。

 

痛みはいつ消えるの?

ウィルがマリーに聞いていたんだよ。

 マリー「心と体がバラバラだった。」

 ウィル「克服できた?」

それはそれは、切実に聞いてた。

痛みとか辛さって、いつ消えるのかわからないのが辛いよね。

ゴールが見えてたら耐えられる。

ずっと辛いまま、ずっと痛いままっていうのが不安にさせるんだよ。

ウィルもマリーもいつまで続くかわからない痛みに長い間苦しんでいて、ドラックで休憩するような感覚なのかも。

ドラッグよりはいいかもね。私も服脱がかもしれない。

 

というわけで、第7話はソーニャが死んだ(っぽい)ところで終わりました。

ソーニャ問題が片付いたら、他の問題ってなに?ってくらい落ち着いちゃったきがするけど。

カズVSマリー、リタVSマリーか。

マリーもなかな読めないもんな。

カズとマリーでウィルの取り合いってことはないのかね?

 

くーっ!!!楽しみだーーーっ!!!